歴史から学ぶ大和魂

歴史を紐解き、日本人の大和魂が垣間見えるエピソードをご紹介いたします。

江戸

西郷隆盛と陽明学

明治新政府樹立後、九州での萩など佐賀、そして神風連の乱が熊本で相次いで勃発しましたが、これ以外にも全国的に新政府に対する不満は日を追うごと増し、このまま続けば、いかに新政府といえども押さえられないような状態になるのは明らかな状況でした。城…

葉隠れとは

『葉隠』は山本常朝(1659-1719)が三十三年間にわたる主君への奉公、佐賀藩士としての心得及び佐賀藩の出来事などを七年間にわたって同藩の田代陣基 に語り、それを田代が筆録し編集したものであります。十一巻から成る『葉隠』は、最初の聞書一と…

葉隠と武士道

享保元年1716年に完成した葉隠は、鍋島武士団を形成する精神的要素の一つとして影響力を持ち、佐賀藩が貫いたこの葉隠精神は、朱子学を中心とする藩校教育と並立する存在でありました。しかし、江戸後期において、葉隠の中に表れる武士精神が、天明元年1781…

本居宣長の「もののあはれ」と神風特別攻撃隊

本桜と本居宣長出生が桜の名所・吉野にある水分(みくまり)神社と関係している宣長は、24 歳の頃に桜を好み始めます。国学を研究し、もののあわれについて持論を展開していく中で日本人の精神に迫った宣長は、自身の還暦を記念した自画自賛像に「敷島の」の…

大和「こころ」と本居宣長

マッシュー・アーノルドが定義したように宗教が「情念によってひきだされた道徳」にすぎないものであるとすれば、武士道はまさしく、宗教の列に加えられるべき資格を有する道徳体系になります。 本居宣長は「しきしまのやまと心を人とはば、朝日ににほふ山ざ…

会津藩家訓15カ条

第1条/大君の儀は、一心に忠勤を励むべきで、他藩の例をもつて満足してはならない。もし、二心を抱けばわが子孫ではないから、家臣は決してこれに従つてはならない。 第2条/武備を怠つてはならない。士を選ぶを本とすべきで上下の分を乱してはならない。 第3…

大日本史

大日本史とは水戸藩2代藩主・徳川光圀の命により編纂された歴史書となります。1657年(明暦3年)に編纂作業が開始され、編纂が終結するのが1906年(明治39年)と、実に249年もの長きに渡り続いたのと多額の費用を要した日本の歴史の上で類まれだ大事業だったの…

弘道館

水戸学の思想と教育、天保三年、九代水戸藩主・徳川斉昭のすすめた天保の改革のなかでも目玉の事業であった弘道館が誕生し学校」の出現でありました。明倫堂が一万七八〇〇坪、幕府の学校・昌平贅にしても一万一六〇〇坪でしかない。「三千載(年)未だで嘗…

水戸学

水戸学とは前期水戸学、後期水戸学と分かれます。 前期は光圀公をはじめとする大日本史を編纂した儒学者たちが中心となり、後期水戸学は徳川斉彬公や藤田幽谷をはじめとする門人達でありました。そして烈公(斉彬公)と共に、その道を切り拓き、歩んだのは、…

幕末の偉人たちは何が思想の源泉か?

幕末の偉人たちのベースには武士道、陽明学、孟子、孔子などの思想がベースにあります。その中で言志四録は特に愛読されたようです。大和魂の源泉はそのあたりの思想に根付いているの思われます。いくつか教えをご紹介いたします。 ・教え諭すには3つの段階…

大和心

国学の大成者にして、近世最大の思想家である本居宣長 大和心(やまとごころ)とは本居宣長が日本とは何かと探究したひとつの答えかもしれません。大和魂とは同義語。 言霊にまた違った、風合いがあるように感じます。 「敷島のやまとごころを人とはば朝日に…