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歴史から学ぶ大和魂

歴史を紐解き、日本人の大和魂が垣間見えるエピソードをご紹介いたします。

草莽崛起論

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北山安世は、松陰が終生、師と仰いだ佐久間象山の甥であり、嘉永六年江戸遊学以来の 友人である。このとき、北山は長崎遊学の帰途、萩に立ち寄った。松陰は北山に自らの 時局観を披瀝し「 独立不羈三千年来の大日本...那波列翁を起してフレーヘードを唱へ ねば腹悶医し難し」 と憤激の念をぶちまけ、ついに「 草莽崛起の人を望む外頼みなし」 と 言い切っている。草莽崛起の人に頼る外ないと明言していることが注目される。 しかも、もともと外国通であり、また長崎遊学をしたばかりのこの友人から、新しい情 報とともにその意見をなお聞こうとする松陰である。 なお北山とは四月十一日と目される日に面談したものと思われるが、外部をはばかって か「 北山安世を夢む」 (四月十一日、『己未文稿』)、「 重ねて北山君を夢む」 (四月二十一 日、『己未文稿』)とあるように「 夢」 にことよせている。 用語解説 北山安世=生年不詳―一八七○。信濃(長野県)松代藩医、兵学者。佐久間象山の甥。 嘉永六年、江戸遊学中の松陰と交友。安政六年四月、獄中の松陰をお訪う。 文久二年、長州藩招請され騎兵書を講じた。帰国後、発狂し明治三年病没。 懸料の論なれば隔靴の所多からん=当て推量の議論であるから、はがゆい所も多いだろ う。 神州の陸沈=神国日本の滅亡。人なし=すぐれた人材がいない。 瑣屑のことは可なり弁じも致すべけれども=細かでつまらないことはかなり説明でき るけれども。 宇宙を達観して大略を展ぶる=全世界をあまねく見透して根本政策を展開する