歴史から学ぶ大和魂

歴史を紐解き、日本人の大和魂が垣間見えるエピソードをご紹介いたします。

ガダルカナルの戦い

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ガダルカナル島は、アメリカ軍にとってはラバウル攻略の足掛かりとして飛行場を確保する ために、日本軍にとっては、ポートモレスビー攻略と相俟って珊瑚海海域における有利な戦 略態勢を確立するために重要な島であり、どちらがこの島を確保しているかがじ後の作戦 及び戦争指導に大きな影響を及ぼした。そして、この島は、局地的に見ると、日本軍とアメ リカ軍双方の最も近い北西方の日本軍基地ラバウルと南東方の米軍基地エスピリッツサント のそれぞれからほぼ同じ、約 900 キロという距離に位置し、日本軍とアメリカ軍がこの島 の争奪戦に使用できる戦力も1942 年 7月の時点で日本側判断では日本(戦艦 12、空母(中 型 4、小型 2))、連合国(戦艦 9、空母 3)1 とほぼ伯仲していた。ただ異なるのは、アメリ カ第 1 海兵師団が先にルンガ飛行場(アメリカ側はヘンダーソン飛行場と呼称)を占領し、 不充分ながら橋頭堡を設定していたことであった。 このように橋頭堡を有しているアメリカ軍とこれを攻撃する日本軍によるガダルカナル島争 奪戦の基本的構図は、橋頭堡を日本軍からのルンガ飛行場への有効な砲撃を阻止し得る 地域まで拡張しようとするアメリカ軍と、この拡張を阻止し、ルンガ飛行場を砲撃により有 効に制圧できる地域を確保し、ルンガ飛行場を奪回しようとする日本軍との攻防であった。 しかし、このような陸上における攻防戦を行うためには、日本軍とアメリカ軍双方とも敵に 優越する砲兵及び戦車などの重戦力及び各種補給品を海路によって、それぞれの根拠地か ら運び込む必要があった。これは、日本軍にとっては、いわゆる水陸両用作戦の実践であり、 更に日本軍とアメリカ軍双方にとっては、それぞれの根拠地からの戦力集中競争を呈してい た。そして、その海路を通じる戦力集中競争の中で、日本軍とアメリカ軍による制海空権 をかけた海空における攻防が生起するのである。そう考えると、この日本軍とアメリカ軍双 方の戦力集中競争がガダルカナル島争奪戦の中核ということができる。今日から3回に分けてこの戦いで日本人の大和魂が現れた場面を紹介していきます。