歴史から学ぶ大和魂

歴史を紐解き、日本人の大和魂が垣間見えるエピソードをご紹介いたします。

大日本史

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大日本史とは水戸藩2代藩主・徳川光圀の命により編纂された歴史書となります。
1657年(明暦3年)に編纂作業が開始され、編纂が終結するのが1906年(明治39年)と、実に249年もの長きに渡り続いたのと多額の費用を要した日本の歴史の上で類まれだ大事業だったのです。
資料・文物を収集するため各地に学者を派遣し、水戸藩は自身は史局を設置して光圀公自らも編纂業務にあたっている。
大日本史の特徴は、神功皇后皇位から除き、大友皇子弘文天皇とし、南朝を正統南朝を正統とした三つの特色が特徴でございます。
水戸学=大義名分論とする尊皇論で貫かれており、幕末の勤王思想に大きな影響を与えました。
歴代天皇が現在のものに改編されたのも『大日本史』の影響とされております。
近代の歴史学においては久米邦武が頼山陽の『日本外史』と共に「劇本の類」と否定的評価を行っております。
哲学者西田幾多郎が「明治大正の間、歴史の名に値するほどの著述」は「水戸の大日本史があるだけである」として高く評価しております。