歴史から学ぶ大和魂

歴史を紐解き、日本人の大和魂が垣間見えるエピソードをご紹介いたします。

大陸打通作戦

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太平洋戦争末期に、日本陸軍が中国戦線で実行した最大規模の進攻作戦です。正式には一号作戦と名付け、大陸打通作戦は通称で、大陸縦断作戦とも呼びました。作戦の目的は中国奥地の米空軍基地を攻略して、B29爆撃機による本土空襲を防ぐこと、海上交通が不安となったので、中国大陸を縦断して南方に至る交通線を確保すること、中国軍の武力を破砕して国民政府に打撃を与えること、などであったが、最終的には空軍基地攻略に限定されていました。16個師団に上る大兵力を使用した作戦は、1944年(昭和19)4月から翌年1月にかけて第1期の京漢作戦、第2期の湘桂作戦で、華北から仏領インドシナまでの長大な地域を連絡し、桂林、柳州、遂川などの航空基地を占領しました。しかしB29はすでにマリアナ基地に移って、日本全土に対する空襲が始まっており、大軍を動かしたことの戦略的意義はすでに失われていたのです。補給が困難だったので日本軍に大量の病死者が生じました。