歴史から学ぶ大和魂

歴史を紐解き、日本人の大和魂が垣間見えるエピソードをご紹介いたします。

日本民族の起源

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日本では単一民族論が広まる1960年代、明治維新百周年を前後し、神武天皇即位日とされる2月11日が建国記念日とされ、学習指導要領で神話教育の復活が図られました。それから40年後の2007年2月、伊吹文明文部科学大臣が「大和民族が日本の国を統治してきたことは歴史的に間違いない事実」「極めて同質的な国」という歴史認識を吐露するに至ります。文科相発言に表れているように、太古(有史以前)における「大和朝廷以来の統一国家」という歴史認識単一民族国家観と深く結びついております。天皇が「日本国の象徴」「日本国民統合の象徴」であるとする日本国憲法1条も、突き詰めれば、この歴史観に支えられているのではないでしょうか。神話・伝説が国民統合や領有権の正当化に使われてきた状況を、欧州諸国を例に検証しているが、神話による民族の創造という点では、日本の実例はより顕著なものといえるでしょう。日本は近代国家誕生にあたり、記紀神話に基づき、大君制を否定して天皇制国家を樹立し、民族の形成を図ったのです。記紀とは、日本最古の文書である古事記(712年)と日本書紀(720年)であります。