歴史から学ぶ大和魂

歴史を紐解き、日本人の大和魂が垣間見えるエピソードをご紹介いたします。

紫式部と大和魂

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遣隋使や遣唐使によって日本に中国伝来の漢学の知識が流入したのであるが彼女はそれを「才」と称しこれまでの日本にあった精神=日本人としての知恵を「大和魂」とよびました。そして「才を本としてこそ、大和魂の世に用ゐらるる方も強うはべらめ」すなわち漢学の知識を手段として、日本の智恵を世の中に役立たせるのだと光源氏に言わせているのであります。紫式部の価値観として日本の智恵の実現が上位の目的であり漢学や知識は、そのための手段だと下位に位置づけているわけです。すなわち漢文も大和言葉も使いこなせるバイリンガルキャリアーウーマンとしては長い歴史を誇る日本文化を重要視し中国伝来の知識は、日本精神文化を実現するための用いるべき手段にすぎないとまで、言い切っているのであります。ではこの大和魂とは何か?それは日本語すなわち、当時会話などに使われていた大和言葉に他ならないと考えます。ここで大和言葉=日本語の起源は何かとさまざまな議論が現在になされているが、結論としては、日本語の起源は古すぎるため、確定できないとされています。いずれの議論においても、日本語はどこか他から流入したとの仮説を前提にしておりこれでは、解明できないのも当たり前といえそうです。アフリカ東海岸を出発点に世界中を放浪し、終着点の日本に到達した原始日本人がさまざまな言語を断片的に持ち込んだわけだが、それらが融合し醸造されて、日本独特の大和言葉が完成したものと思うのであります。