歴史から学ぶ大和魂

歴史を紐解き、日本人の大和魂が垣間見えるエピソードをご紹介いたします。

勤王僧、月性とは

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月性は、文化14年、妙円寺に生まれました。15歳のとき天保2年から4年余り、福岡県豊前市の恒遠醒窓の元で詩文を学びさらに漢詩文・仏教を学び、優れた詩人としての基礎も作りました。嘉永元年には、清狂草堂を開塾し、遠近より入塾を希望する若者が集まり、明治維新に活躍する多くの人物を輩出しました。また京阪・江戸・北越を遊学し名士と交流しました。萩では益田親施、福原元僴、浦元襄などに認められ、吉田松陰久坂玄瑞らとも親しく、安政3年西本願寺に招かれて上洛、梁川星厳、梅田雲浜などと交流し攘夷論を唱え、紀州藩へ赴き海防の説得にあたるなど、常に外寇を憂えて人心を鼓舞し、国防の急を叫んでいたので世人は海防僧と呼んでおりました。長州の藩論を攘夷に向かわせるのに努めた熱血漢で、詩をよくしました。「男児立志の詩」の作者としても名高いのです。その他多くの傑作を残し、その詩は千編を越すといわれております。安政5年に42歳で病死しました。