歴史から学ぶ大和魂

歴史を紐解き、日本人の大和魂が垣間見えるエピソードをご紹介いたします。

日本人の起源についてスンダランドから考える

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7万年前ほどから地球は氷期に入り、大量の水が氷として陸地に固定されたために海水面が低下し、東南アジアにはスンダランドという広大な陸地が広がっていました。アフリカから世界に散っていったホモ・サピエンスの一部はここにたどり着いたと考えられます。●黒丸のところは人類の化石が出る場所であり、その年代は3万5000年前~3万4000年前ころのものであります。彼らは陸上で狩猟採集生活を送るばかりではなく、丸木船を造って海にも乗り出していました。こうして海に進出したモンゴロイド(蒙古系)の中の南方系の人たち(スンダドント)の一部は、黒潮に乗って北上し沖縄にも移り住んだと考えられます。はっきりと確認される日本で一番古い人類の化石は、沖縄の港川人といわれています。港川人は沖縄の具志頭村港川石灰岩採石場で1970年に発見されました。現在までに4体分の骨が出ています。炭素14法(14C法)で求められた年代は1万8000年前~1万6000年前を示します。同時代の東-東南アジアの人類化石と比べると、骨格は中国の山頂洞人や柳江人よりも、インドネシアから出土するワジャク人に似ているのです。こうしたことから、港川人、さらに縄文人は南方から黒潮に乗ってやってきた人たちの子孫だと考えられています。