歴史から学ぶ大和魂

歴史を紐解き、日本人の大和魂が垣間見えるエピソードをご紹介いたします。

港川人と日本人の起源

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港川人とは、ガンガラーの谷から約1km離れた石灰岩採石場で、1970年に発見された人骨化石です。発見された人骨は、頭から足の先まで揃い、保存状態が非常によく、現代の私たちに多くのことを教えてくれています。彼らは、約1万8000年前の旧石器時代に実際にこの地に生きていた、私たちと同じ 人類(ホモ・サピエンス)。身長はおおよそ150cm前後で、現代人に比べると小柄です。その骨格から、森の中を歩き回りながら狩猟採集の生活をしていたであろうと推測されています。現在判明している世界最古の人類は、アフリカ中部で発見された約700万年前の 猿人トゥーマイ。その後、様々な人類が誕生し絶滅しました。そして、私たちホモ・サピエンスは今から20万年ほど前にアフリカで誕生。10万~6万年前にアフリカを飛 び出し、世界中へと旅立ったと言われています。では私たちの祖先はどのような経路で日本に辿 り着いたのでしょうか。港川人の発見は、日本人の ルーツを探る重要な手がかりとなっています。港川人が、日本本土に渡り日本人の祖先となった可能性があります。しかし、その後の弥生時代に大陸から渡った別の系統の人々も含めて祖先を考える必要があると思います。