西南戦争の旧会津藩士
西南戦争ではエピソードに事欠きません。
挙兵した薩摩軍に対して戊辰戦争で賊軍とされた旧会津藩士など旧幕府出身者が多く志願したといわれることが多いです。その中の代表的な方のご紹介です。
【佐川官兵衛】
当時は麴町警察署長。豊後口警視隊副指揮長として出征しました。彼の隊は部下に略奪・暴虐を決して許さず、地元の人々への応対も親切だったので、駐留した阿蘇近辺では大変慕われたそうです。南阿蘇村で戦死。
【斎藤一】
警視庁警部補として出征しました。現地で豊後口警視徴募隊二番小隊半隊長
【山川大蔵】
西南戦争当時は陸軍中佐。征討軍参謀として出征しました。
この時「薩摩人見よや東の丈夫が 提げ佩く太刀の 利きか鈍きか」という歌を詠んでいるので、会津戦争の因縁を返す意志があったことは間違いないでしょう。
薩軍の包囲網を突破し、官軍が籠城を続ける熊本城の救援部隊第1号となっています。